四季 冬 The Four Seasons Black Winter

    「四季」シリーズ最終巻です。

    天才ともしばしのお別れです。

    「四季 冬 The Four Seasons Black Winter」を読んで、
    と言うより「四季」シリーズを読んでいて感じていたことですが、
    天才を描くのは大変だなぁ、と。

    真賀田四季というのは、
    人類のうちで最も神に近いと言われる人物。

    アインシュタインもただの秀才にされてしまうほどの人物と認識しています。

    その本物の天才真賀田四季という人物の性格とかはそんな感じなんだろうなぁ、
    とは思っていましたが、
    天才が天才である証拠というかリアリティをどのように出していくのか、
    それがとても難しいと思っていたし、
    どのように表現されていくのか興味もありました。

    天才の証明として一番わかりやすいのは、
    普通では無理だと思われるような形あるモノを作り出すことが出来るという表現。

    天才だからロボットも簡単に作れてしまう。

    より進んだプログラムソフトを開発してしまう。

    ワープ理論なんかも考えてしまったり、
    ミノフスキー理論も考えついたり、
    タイムトラベルやどこでもドアを作り出してしまったり、
    バナナで釘を打つことが出来たり(これは関係ないな)、
    超巨大な豆腐の角を地球にぶつけて破壊したり、、、、。

    なんて感じで「天才」を表現することが多いのですが、
    真賀田四季はそんなチープな感じで天才をひけらかすことなく今まで来ました。

    まぁ、今回は人間そっくりのロボットが登場したりしますが、
    それは発明をひけらかすと言うより必要に迫られて作った感じで登場。

    最後まで超越的な天才のまま物語は一応終了しました。

    当然と言えば当然ですが、
    真賀田四季とは森博嗣氏が考えるというか、
    思っている「天才」像なのでしょうね。

    第三者から見た「天才」ではなく、
    天才を描くことの大変さ。

    結局、人格的な部分や思考形態で「天才」を表現し、
    ある意味成功とも失敗とも言える作品になってしまいました。

    まぁ、補完的な作品であるとすればこういうのも有りなんでしょうが、
    独立した一つの作品となるとどうなんでしょうね。

    アチキは、補完的な感じで読んでいたので、
    これはこれでOKでしたけど。

    アチキ的には「四季 冬 The Four Seasons Black Winter」は、
    無くても良かったかなぁ、と。

    いつかどこかで森博嗣氏の作品にちろっとでも登場してくれれば、
    アチキはその程度でも良かったかなぁ。




    スポンサーサイト

    テーマ : 読書感想
    ジャンル : 本・雑誌

    tag : 森博嗣 ドラマ

    四季 秋 The Four Seasons White Autumn

    「四季」シリーズも三冊目。

    「四季 秋 The Four Seasons White Autumn」です。

    どうやら作者森博嗣的には、
    「四季」という一つの小説を分冊にしているだけで、
    シリーズというわけではないらしいです。

    まぁ、読者的にはどちらでも良い感じですけどね。

    さて、この巻では真賀田四季は登場しません。

    出てくることは出てくるのですが、
    本人が出てくると言うことがないと言うことです。

    だからといってつまらないかというと、
    そんなことはないです。

    それこそ、S&MシリーズやVシリーズを読んできた人たちには、
    旧友との再会を楽しむ感覚で読めることでしょう。

    そうなのです。

    前巻までは、
    真賀田四季の視点というか、
    真賀田四季を中心に描かれていたのですが、
    今回は犀川創平と西之園萌絵のコンビと、
    保呂草潤平と各務亜樹良のコンビが真賀田四季が残した謎というか、
    真賀田四季を探し出すという話になっています。

    ちょっとネタバレ。

    気になる方はここから先は読まないように。

    時間軸で言うと、
    Vシリーズから始まり、
    S&Mシリーズとなり、
    前巻までの「四季」シリーズは先の二つのシリーズに並行して進んでいました。

    今回は、アチキGシリーズを読んでいないので、
    どのアタリに位置するのか正確には分かりませんが、
    S&Mシリーズの最終巻「有限と微小のパン The Perfect Outsider」のラストで、
    真賀田四季と犀川創平の邂逅から三年以上の月日が流れています。

    そして、遂にS&MシリーズとVシリーズの相関関係がハッキリとします。

    いやー、ここまで関連させているとは思いもよりませんでしたよ。

    Vシリーズの主人公瀬在丸紅子の息子「へっくん」が、
    犀川創平だとは、、、。

    道理で「へっくん」としか呼ばれていないわけだ。

    だから「へっくん」の妹である儀同世津子が祖父江七夏の子供だと言うことも判明。

    そして、瀬在丸紅子と西之園萌絵の出会い。

    次の「四季 冬 The Four Seasons Black Winter」で、
    真賀田四季と出会えるのでしょうか。

    今回の「四季 秋 The Four Seasons White Autumn」で意味深な台詞を残した真賀田四季。

    いやー、今から続きを読むのが楽しみだなぁ。





    テーマ : 読書感想
    ジャンル : 本・雑誌

    tag : 森博嗣 ドラマ

    四季 夏 The Four Seasons Red Summer

    「四季 春 The Four Seasons Green Spring」の時に書いたんですけど、
    この「四季」シリーズを読む前にS&M(犀川創平と西之園萌絵)シリーズの「すべてがFになる The Perfect Insider」と「有限と微小のパン The Perfect Outsider」を読んどけば、
    最低限楽しめるでしょうと。

    しかし、この「四季 夏 The Four Seasons Red Summer」を楽しむためには、
    V(瀬在丸紅子)シリーズを読んでおく必要が出てきました。

    Vシリーズの「赤緑黒白 Red Green Black and White」だけでなく、
    Vシリーズ全般を読んだ方が良い感じです。

    結局、作者森博嗣氏の策略にはまり、
    S&Mシリーズを読み、Vシリーズを読んで、「四季」シリーズを楽しめと。

    そして、Gシリーズ、Xシリーズも読みなさいと言うことなんですね。

    さて「四季 夏 The Four Seasons Red Summer」ですが、
    S&Mシリーズで衝撃のデビューを飾ることになった「すべてがFになる The Perfect Insider」の舞台妃真加島(ひまかじま)の研究所建設が始まります。

    そして、その研究所に監禁される切っ掛けとなった真賀田四季博士の両親殺害事件の全貌が明らかになります。

    天才真賀田四季博士は、
    ある意味人間を超越した存在で、
    「人」の価値観とはちょっと違ったというか、
    理論的な(けっして冷血と言うことではなく)思考の人間で、
    超越的な価値観の持ち主だと思っていたんですよ。

    だから「すべてがFになる The Perfect Insider」で犯人を推理する上で、
    最大のネックであった被害者である新藤清二の行動がどうも解せなくてね、
    その部分が今回の「四季 夏 The Four Seasons Red Summer」で解決できたかな、と。

    最初にこのものも語りを読んでいれば、
    「すべてがFになる The Perfect Insider」でも素直に受け入れられたかもしれないなぁ、
    なんて思ったりもしましたよ。

    そんな、行動に出たのもVシリーズの登場人物たちの影響だったとは。

    瀬在丸紅子や保呂草潤平、そして各務亜樹良。

    次の巻「四季 秋 The Four Seasons White Autumn」では、
    どうやらS&Mシリーズとリンクするようです。

    どこから何処までのことが書かれているのか、
    まだ読んでいないので、すごく楽しみにしています。

    やはり「四季」シリーズは、
    補完的な作品であり、
    独立した物語として楽しむには限界があるシリーズだと言うことがよく分かりました。





    テーマ : 読書感想
    ジャンル : 本・雑誌

    tag : 森博嗣 ドラマ

    四季 春 The Four Seasons Green Spring

    森博嗣氏著のS&Mシリーズ(犀川創平と西之園萌絵のコンビが活躍するシリーズ)で、
    一番好きな登場人物、天才・真賀田四季博士の物語です。

    全4作。

    四季の名の通り、
    春夏秋冬で物語が綴られています。

    アチキは、まだ「春」しか読んでいないけどね。

    真賀田四季の登場はとてもインパクトありましたよ。

    小説自体インパクトがあったし。

    「すべてがFになる The Perfect Insider」で登場し、
    その後、「有限と微小のパン The Perfect Outsider」にも登場。

    S&Mシリーズが終わってしまったので、
    もう真賀田四季にはあえないのかと思っていたら「四季」シリーズで、
    主役として登場したじゃありませんか。

    森博嗣氏の本を全て読んでいるわけではないので分かりませんが、
    アチキが読んだ本では、
    Vシリーズ(瀬在丸紅子のシリーズ)でちろっと出てきただけでした。

    で、「四季 春 The Four Seasons Green Spring」ですが、
    真賀田四季の幼少の頃の話です。

    「すべてがFになる The Perfect Insider」で初登場する以前の話で、
    「すべてがFになる The Perfect Insider」り舞台になった妃真加島(ひまかじま)に閉じ込められる切っ掛けになった事件よりも前。

    Vシリーズで瀬在丸紅子と大学の図書館の前で出会った時期の話です。

    生まれたときから天才で、
    馬に蹴られてバカになったのはバカボンのパパで、
    多重人格をこの頃から形成して、
    とても子供とは思えない少女真賀田四季。

    ちなみに「四季 春 The Four Seasons Green Spring」では、
    人が死にます。

    看護婦が死んで、
    最後にはあの人も死んで、
    と言った感じで人は死ぬんですけど、
    推理ミステリーではありません。

    看護婦が死んだときはそれっぽい感じだったんですけどね。

    これはあくまでも真賀田四季の物語であり、
    真賀田四季は名探偵にはなれるけどそんなちっぽけな存在で終わる人物ではありません。

    人の死にたいして興味はない人物だし。

    ある意味、森博嗣氏り天才とはこういう人物なんだろうという理想像なんでしょうね。

    そして、この物語を独立した本として読むとちょっとつらいです。

    やはりS&Mシリーズを、
    最低でも真賀田四季が登場する「すべてがFになる The Perfect Insider」と「有限と微小のパン The Perfect Outsider」くらいは読んでから読んで欲しい作品です。

    ちなみにVシリーズでの登場は「赤緑黒白 Red Green Black and White」になります。
    これだけ家読んでもVシリーズを楽しめるか疑問だし、
    それほど前面に出てくるわけではないので、
    ホントにちょっとだけですからね。

    でも、これだけは言えるかな。

    S&Mシリーズないしは、S&Mシリーズの二冊を読んでから読むだけの価値があることは間違いないです。

    それほどこの「四季 春 The Four Seasons Green Spring」が素晴らしいのかというと、
    そういうことではなく、
    S&Mシリーズがおもしろくて、
    尚かつ、真賀田四季がいいんですよ。

    これは、お薦めしますよ。





    テーマ : 読書感想
    ジャンル : 本・雑誌

    tag : 森博嗣 ドラマ

    笑う招き猫

    会社の先輩から「うちの娘も読んだ本」と渡されて、
    読んだ本です。

    「笑う招き猫」というタイトルも作者の山本幸久氏の事もしりません。

    まぁ、タイトルから連想するに推理小説的な話なのかな、と。

    で、数十ページくらい読んだとき、
    本を貸してくれた先輩に「まだ人死なないんですけど」と言ったら、
    「いや、これミステリーじゃないから」
    と言われてしまいました。

    永吉さんも死なない。

    若手お笑いコンビのキンキラも死なない。

    ヒトミとアカコの女性若手お笑いコンビの話。

    最初のインスピレーションからは掛け離れていたけど、
    まぁ、最後まで楽しく読みました。

    基本、ヒトミが主役というか語り部になって物語は進行していきます。

    お笑いを始めて、
    徐々に活躍していくヒトミとアカコのコンビ。

    読みやすい文体で、
    さらっと最後まで読めてしまいます。

    それなりのエピソードはありますが、
    人が死ぬような大きなエピソードはありません。

    ごくごく日常的なエピソードばかりです。

    読み終わって最後の解説を見たら小説すばるの新人賞を取った作品なんですね。

    しらなかった。

    小説すばるの新人賞なんて興味ないし。

    賞を取ったからおもしろいとは限らないし。

    でも、とりあえず、無理矢理ではなく、
    最後まで読めるだけのおもしろさはありました。

    これで、人が死んでくれてヒトミとアカコが事件を解決してくれたら赤川次郎氏になれたかもしれないなぁ。

    特に癖もないので、
    誰でも読めると思うし。

    出てくる登場人物は、
    きちんとキャラクターがたっているし。

    ハッピーエンドだし。

    それこそ、高校生くらいが読むとちょうど良いのかも。

    まぁ、表紙見て中身をちろっと読んで気に入ったら買って読んでみてください。





    テーマ : ブックレビュー
    ジャンル : 本・雑誌

    tag : 日常 青春

    パン屋再襲撃

    「パン屋再襲撃」です。

    村上春樹氏の短編集です。

    アチキの中では、お気に入りの短編集です。

    特にお気に入りなのが「ファミリー・アフェア」です。

    なので、ちとネタに。

    まずタイトルの「パン屋再襲撃」ですが、
    「再」がつくように、他の短編の続きになっております。

    たしか「パン」と言うタイトルだったと記憶しています。
    (違ったらごめんなさい)

    収録されているのは「夢で会いましょう」という糸井重里との共著のエッセイ集みたいなものです。

    たしか、村上氏と糸井氏が交互にエッセイを書いて掲載されていたような。

    家の本棚を調べればすぐに分かるんですけど、
    今は調べようがないので、
    気になった人はネットでも本屋でもいいので調べてください。

    で、その「夢で会いましょう」で、
    夜中にパン屋を襲撃したカップルが、
    再びパン屋を襲うことになったお話。

    しかし、夜中にパン屋はやっていなくて、
    仕方がなくマクドナルドを襲うお話。

    結構好きです、こーいうお話。

    そして、お気に入りの「ファミリー・アフェア」ですが、
    これは「僕」と「妹」の微妙な関係を描いた作品。

    特に、「僕」と「妹」の会話が素敵。

    特に食事のシーンが抜群。

    この短編は、何度か読み直したなぁ。

    他のは、一回しか読んでいないけど。

    あとは、「象の消滅」かな。

    どんどん象が小さくなってしまって消えてしまうお話。

    だったと思う。

    この荒唐無稽な話を、
    とても現実ぽく書いているのがすごい。

    村上氏の小説に共通している部部でもあるけど。

    意外と、村上氏らしい小説が詰まった話が多くて、
    一気に読ませてくれます。

    はじめて村上氏の小説を読もうという人にも向いているかもしれないなぁ。

    長編を読むのはちと大変だけど、
    一度は村上氏の本を読んでみようかなぁ、
    なんて思っている人にはお勧め。

    特に「ファミリー・アフェア」は、
    ちょーオススメ。

    「ファミリー・アフェア」だけを立ち読みしてもらってもいいかも。

    きっと気に入ると思うぞ。





    テーマ : 読書感想
    ジャンル : 本・雑誌

    tag : 村上春樹

    ねじまき鳥クロニクル

    「ねじまき鳥クロニクル」です。

    井戸の物語です。

    いや、穴の物語と言った方がいいかな。

    いやいや、痣の物語といった方がいいかな。

    でも、印象に残っているのは、中国の話なんだよねぇ。

    結構、えぐい描写なんだよなぁ。

    平井和正の「死霊狩り」を思い出してしまったもんなぁ。

    文庫本は全三巻。

    結構なボリュームです。

    おもしろかったから、分量は気にならなかったけどね。

    物語の背景の話が多かったんだよね。

    だから、主人公が出てくるシーンが意外と少ない。

    相変わらずちょっと不思議な物語です。

    大体、人を捜すために穴の中にはいるくらいですから。

    中国の話がなかったらもっとシンプルな話になったかもしれない。

    あの話があそこまで詳しく描かれる必要があったのか、
    ちょっと微妙。

    たぶん読み飛ばしていっても内容は理解できると思う。

    ホント、えぐい描写が苦手な人は、
    読み飛ばした方がいいな。

    そーいえば、知人で実齋、
    耐えられなくなって読み飛ばした人がいたなぁ。

    なんか、こう書くとホラー小説と思ってしまう人がいるかも。

    ホラーというよりスプラッターって感じかな。

    う~ん。

    まぁ、不思議な物語ですよ。

    主人公の奥さんが魅力的に描かれているから、
    後半出てきたときには、
    やっぱり心に病を持っていたのですかぁ、
    って感じだったけど。

    一度、すごく普通の人しか出てこない村上春樹氏の本を読んでみたくもあるなぁ。

    たぶん、すごくつまらないんだろうなぁ。

    まぁ、えぇか。

    すごく売れたから、
    村上春樹ファン以外の人も結構読んでいると思うし。

    しかし、というか、なんというか、
    やっぱり私的には「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」がいいよなぁ。

    ナンバーワンだよ。

    思ったよりは「ねじまき鳥クロニクル」は良くなかったなぁ。

    期待していたからかなぁ。

    まぁ、つまんなかったら最後まで読まないだろうし。

    ただ、はじめに手をつける本ではないな。

    他の村上春樹氏の本を読んでからの方が、よいと思うぞ。





    テーマ : 読書感想
    ジャンル : 本・雑誌

    tag : ドラマ 戦争 村上春樹

    スプートニクの恋人

    村上春樹著「スプートニクの恋人」です。

    スプートニクと言うと、
    私的には「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」という映画を思い出します。

    まぁ、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」は、
    ライカ犬の話が出てくるんだけど、
    人工衛星の話というと、
    ついこの映画を思い出しちゃうんだよねぇ。

    だから「スプートニクの恋人」を読み終わったときも「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」が観たくなって、
    観てしまったのよねぇ。

    と、言うことで「スプートニクの恋人」です。

    別に人工衛星が恋人のSF的な物語ではありません。

    恋人の関係がスプートニクみたいだ、
    と言うところで「スプートニクの恋人」となっております。

    主人公とすみれとミューの物語。

    主人公はすみれが好きで、すみれはミューが好き。

    でも、ミューは人を愛することが出来ない。

    実に切ない物語となっております。

    出てくる登場人物みんなが、叶わぬ恋に悩んでいます。

    で、ネタバレの話。

    ちょっと肝心なところを書いてしまうので、
    本を読むのを楽しみにしている人は、
    ここから先をあまり読まないように。

    すみれが行方不明になって、
    主人公がすみれを探しに行くのですが、
    その時、すみれが存在している世界に入るのを止めてしまうのですよ。

    あれが、この物語の分岐点だったかなぁ、
    と思うのですね。

    あれで、もう一つの世界に主人公が入っていったら「羊をめぐる冒険」とか「ねじまき鳥クロニクル」みたくなったんだろうなぁ。

    それは、それでページ数もど~んとアップ、
    ってな感じになったかも。

    別に、現状が物足りないとは思っておりません。

    これは、これでいいとおもっております。

    特にラスト。

    アレは、やっぱり死んでしまうんだろうなぁ。

    いわゆる自殺、ってやつですか。

    まぁ、その辺の解釈は人それぞれだと思いますけど。

    私としては、やっぱり現実世界に帰還したすみれと再会して欲しかったなぁ。

    自分の希望するハッピーエンドは、
    妄想の中だけというのは、
    やっぱりちと寂しいよね。

    物語として印象は残るけど。

    これで終わりというのは、やっぱりどうなんだろう。

    でも、まあ、村上春樹氏らしい物語だよね。





    テーマ : 読書感想
    ジャンル : 本・雑誌

    tag : 青春 恋愛 村上春樹

    ノルウェイの森 【小説】

    と、言うわけで「ノルウェイの森」です。

    村上春樹氏といえば「ノルウェイの森」と言われるくらいの作品です。

    間違いなく代表作です。

    元は、短編なんだけどね。

    短編も良かったけど、
    この「ノルウェイの森」もとってもいいです。

    たぶんほとんどの方がご存じのように、
    これは恋愛小説です。

    私も、しっかりそのつもりで読んでいましたし、
    読み終わった後も、
    これは恋愛小説でしょうと言えます。

    まぁ、捻くれた物の見方をすれば違ったジャンルにもなりそうですが、
    あえて一般的な見解を。

    で、当然、アチキは主人公と病を患っている彼女の恋愛小説だと思っていたのですよ。

    でも、それは違ったのね。

    だから、ラストの展開は、正直驚いた。

    けど、読み終わった後は、やっぱりそうだよな。

    と。

    これ以外にこの物語はあり得ないと思ってしまいました。

    小林緑さんサイコーって感じですか。

    こんなにもストレートな恋愛小説って、
    たぶんこの作品がはじめてだったと思う。

    だけど、この作品の影響で恋愛小説を好きになって、
    その手のジャンルを読みあさることはなかったなぁ。

    だから、これは恋愛小説というジャンルの本ではなくて、
    村上ワールドの物語の一遍にしかすぎなかったんだと思う。

    またいつか読み直したいとは思うけど、ね。

    それがいつになるのかなぁ。

    「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は、
    三回くらい読み直しているからなぁ。

    そうそう。

    余談?だけど、
    この「ノルウェイの森」のセックス描写って、
    結構露骨でさ。

    はじめ読んだときは、
    えぇぇ、こんな描写がバンバン書いてあるのを女性は平気なんだぁ、
    と思ったのよ。

    で、ある時、あるところで、
    「ノルウェイの森」を読んだことがある女性にそれについてきいたのよ。

    そしたら、その女性が「はっきり書かれていた方がいやらしく感じない」といったのよね。

    逆に辺に描写を隠されて、
    想像させるような感じの方がいやらしく感じるらしい。

    まぁ、人それぞれって気もするけど、
    なんとなくそのことをきいて納得してしまったのも事実なんだよね。

    そんなこんなで、
    売れただけのことはある本だから食わず嫌いで読んだことがない人は読んでみてもいいんじゃないかな。

    悪くないですよ。





    テーマ : 感想
    ジャンル : 本・雑誌

    tag : 恋愛 青春 エロス 村上春樹

    世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

    さて、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」です。

    実は、この小説、村上春樹という名前を知る前からとっても気になっていたタイトルでした。

    本屋の単行本コーナーで初めて目にしたときに、
    妙に印象に残っていたりしたのよね。

    そして、まぁ、いろんなところで村上春樹の名前を聞くようになって、
    そっかー、おもしろいのかぁ、
    と言うことで、
    一番気になっていたタイトル「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を手にとって読んだわけなんです。

    いやーーーーーーーー、おもしろかったぁ。

    私の中では、いまだに村上春樹小説のナンバーワンです。

    現実の世界の話と、
    主人公の頭の中の話がいろいろなつながりを持って、
    パズルのように組み合わさっていく物語の作りは、
    とっても新鮮でした。

    そして、あの春樹節とでも言うような、
    独特の世界観あ~んど雰囲気が、
    とってもマッチした作品なのです。

    はじめからぐいぐいと引っぱる小説ではないので、
    最初で挫折する人もいるかもしれません。

    でも、後半の展開は、なかなかどうして、いい感じです。

    そして、ハードボイルド小説ですから、
    やっぱりとうぜんおやくそくとして男と女のドラマなのです。

    豊満な彼女もとっても魅力的です。

    それまでにいろいろな小説を読んできましたが、
    あれほど魅力的な豊満な女性は、
    この小説以外で出会ったことはありません。

    それは、もしかしたら頭の中の彼女の存在が、
    うまくイメージをダブらせた結果かもしれません。

    そして、この物語は、とってもわかりにくいハッピーエンドをむかえるのです。

    ひとつの世界から見ると、
    主人公の境遇はアン・ハッピーなのですが、
    もう一つの世界から見れば、
    間違いなくハッピーエンドでしょう。

    ボブ・デュランを聞きながら、
    最後の一時を過ごす主人公は、
    やっぱりとっても幸せなような気がします。

    余談ですが、主人公の車選びの基準は、
    とってもいい感じでした。

    まぁ、私にはとうてい真似ができませんけどね。

    もし、まだ村上春樹氏の小説を読んだことがないのなら「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を、
    けっして一番最初に読んではいけません。

    すべての村上春樹氏の小説を読んでから、読むように。

    いきなりじゃ、たぶんその世界に入れないかもしれないし、
    なにより、メインディッシュは、
    一番最後に食べるものなのですから。

    そして、食後のデザートに「村上朝日堂」を一読して欲しいですね。





    テーマ : 読書感想
    ジャンル : 本・雑誌

    tag : 村上春樹 SF ハードボイルド

    プロフィール

    ネクサス6

    Author:ネクサス6

    最新記事
    全記事タイトル一覧

    全ての記事のタイトルを一覧表示する。【日付順】

    カテゴリ
    アクセスカウンター
    コメント
    タグリスト
    ◆「タグ」とは、いわゆる「ジャンル」のようなもので、「タグ」を選択すると「キーワード」に即した記事が表示されます。

    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    ブロとも一覧







    ブログ記事検索
    「帰ってきたひとりよがり」のブログ記事を検索できます。
    カスタム検索
    オススメ&相互リンク
    お問い合わせ
    作者へのご意見・ご質問・感想・記事の間違いなどのご連絡は下記メールフォームをご利用ください。

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    月別アーカイブ














    DMM.com CD&DVDレンタル DVDレンタル アダルト 洋画 アニメ ブルーレイ Blu-ray 邦画 自宅にお届け

    CFB クリエイターズモデル モリガン・アーンスランド イーカプコンバナー