コナン・ザ・バーバリアン 【2011年製作:映画】
ヒロイックファンタジーの代名詞とも言える作品コナンシリーズの映画です。
過去アーノルド・シュワルツェネッガー主演で公開された「コナン・ザ・グレート」は、
こけましたが、
当時は、まだまだ日本では、
ヒロイックファンタジーが受け入れられる状況ではなかったのではないかと思うのです。
今では、
ヒロイックファンタジーモノは、
普通に受け入れられるようになりましたが、
正統派であるコナンシリーズのようなモノは、
派手さというか、
何というか、
なにか物足りなさを感じる人が多いようで、
認知度は、まったくと言って良いほど無いかな。
日本人的には、
マイクル・ムアコックのヒロイックファンタジーの方が受け入れやすいのでしょうけど、
映像化されたというのは、
聞いた事がないなぁ。
マイクル・ムアコックの作品は、
日本でアニメにでもした方が海外でもヒットしそうな気がする。
と、ちょっと脱線してしまったので、
コナンの話に戻しましょう。
さて、
「コナン・ザ・バーバリアン」ですが、
ロバート・E・ハワードの原作小説のファンから見て、
今まで見た中では、
一番良い出来のコナン作品ではないかと思っています。
ヒロイックファンタジーの世界とは、
よく言われる剣と魔法の正解なのですが、
問題なのは、魔法のとらえ方というのでしょうかね。
日本での魔法は、
ゲーム的な魔法のイメージが強いのですが、
コナンシリーズの場合は、
黒魔術的な魔法であり、
神々、いわゆる目に見えない存在への畏怖が根底にあって、
人智を越えた恐ろしい力の存在などを指しているのですが、
その事を端的に魔法と言う言葉で括ってしまうと、
どうもうまく伝わらない、
実際伝わっていないので、
ヒロイックファンタジーのコナンのイメージとのギャップが生まれ、
派手さのない地味な映画となってしまうのでしょう。
まぁ、小難し事はおいといて、
「コナン・ザ・グレート」では、
その辺の部分をがんばっていたけど、
技術的、演出的に表現しきれなかったなぁ、と。
さて「コナン・ザ・バーバリアン」はどうかというと、
こちらもがんばっているけど、
もう一歩という感じです。
それでも格段に良くなっていて、
これにホラー的なおどろおどろしい演出効果がミックスできれば、
良い感じになりそうだという所まで来ました。
世界観などは、実に良かったのですが、
この作品で一番残念だったのが、
コナンというキャラクター設定ですな。
アチキの思い入れもあるので、
余計にそう感じたのかもしれませんが、
こんな女々しいバーバリアンは、コナンじゃない。
失敗だったのは、
幼少の頃の体験からコナンがこうなってしまったという部分をしっかり描いてしまったこと。
そんな部分は、コナンには入らない。
北の寒い山岳地方で幼少の頃から獣たちとサバイバルな生活をしていたというバックボーンがあるよ、
と言う程度で十分。
豪快で一見がさつなようで繊細で頭も良く、
俊敏で、女は好きだがおぼれることはなく、
野生の獣に知性が備わったような存在、
それがキンメリアのコナンなんですよ。
なんかだらだらと映画の感想と言うより、
アチキのコナン談になってしまいましたが、
先にも書いたように、
映画自体は悪くないです。
それこそ、コナンに思い入れなど無ければ、
アチキ以上に楽しめるかもしれません。
ロン・パールマンの父親役とか、
ローズ・マッゴーワンの妖しさとか、
実に良かった。
なので、
色々とくだらない事を書きましたが、
一作品として観れば、
暇な週末に見るには十分楽しめる映画です。
これを機に原作の小説を読んでみたいと思ってくれることを期待します。
ちなみに、酒場でコナンが語ったそれまでの冒険のちょっとした出来事の話は、
原作小説の物語のエピソードを話しています。
原作ファンは、そういうようなところでアチキのようにニヤリとしているのでしょうね。
過去アーノルド・シュワルツェネッガー主演で公開された「コナン・ザ・グレート」は、
こけましたが、
当時は、まだまだ日本では、
ヒロイックファンタジーが受け入れられる状況ではなかったのではないかと思うのです。
今では、
ヒロイックファンタジーモノは、
普通に受け入れられるようになりましたが、
正統派であるコナンシリーズのようなモノは、
派手さというか、
何というか、
なにか物足りなさを感じる人が多いようで、
認知度は、まったくと言って良いほど無いかな。
日本人的には、
マイクル・ムアコックのヒロイックファンタジーの方が受け入れやすいのでしょうけど、
映像化されたというのは、
聞いた事がないなぁ。
マイクル・ムアコックの作品は、
日本でアニメにでもした方が海外でもヒットしそうな気がする。
と、ちょっと脱線してしまったので、
コナンの話に戻しましょう。
さて、
「コナン・ザ・バーバリアン」ですが、
ロバート・E・ハワードの原作小説のファンから見て、
今まで見た中では、
一番良い出来のコナン作品ではないかと思っています。
ヒロイックファンタジーの世界とは、
よく言われる剣と魔法の正解なのですが、
問題なのは、魔法のとらえ方というのでしょうかね。
日本での魔法は、
ゲーム的な魔法のイメージが強いのですが、
コナンシリーズの場合は、
黒魔術的な魔法であり、
神々、いわゆる目に見えない存在への畏怖が根底にあって、
人智を越えた恐ろしい力の存在などを指しているのですが、
その事を端的に魔法と言う言葉で括ってしまうと、
どうもうまく伝わらない、
実際伝わっていないので、
ヒロイックファンタジーのコナンのイメージとのギャップが生まれ、
派手さのない地味な映画となってしまうのでしょう。
まぁ、小難し事はおいといて、
「コナン・ザ・グレート」では、
その辺の部分をがんばっていたけど、
技術的、演出的に表現しきれなかったなぁ、と。
さて「コナン・ザ・バーバリアン」はどうかというと、
こちらもがんばっているけど、
もう一歩という感じです。
それでも格段に良くなっていて、
これにホラー的なおどろおどろしい演出効果がミックスできれば、
良い感じになりそうだという所まで来ました。
世界観などは、実に良かったのですが、
この作品で一番残念だったのが、
コナンというキャラクター設定ですな。
アチキの思い入れもあるので、
余計にそう感じたのかもしれませんが、
こんな女々しいバーバリアンは、コナンじゃない。
失敗だったのは、
幼少の頃の体験からコナンがこうなってしまったという部分をしっかり描いてしまったこと。
そんな部分は、コナンには入らない。
北の寒い山岳地方で幼少の頃から獣たちとサバイバルな生活をしていたというバックボーンがあるよ、
と言う程度で十分。
豪快で一見がさつなようで繊細で頭も良く、
俊敏で、女は好きだがおぼれることはなく、
野生の獣に知性が備わったような存在、
それがキンメリアのコナンなんですよ。
なんかだらだらと映画の感想と言うより、
アチキのコナン談になってしまいましたが、
先にも書いたように、
映画自体は悪くないです。
それこそ、コナンに思い入れなど無ければ、
アチキ以上に楽しめるかもしれません。
ロン・パールマンの父親役とか、
ローズ・マッゴーワンの妖しさとか、
実に良かった。
なので、
色々とくだらない事を書きましたが、
一作品として観れば、
暇な週末に見るには十分楽しめる映画です。
これを機に原作の小説を読んでみたいと思ってくれることを期待します。
ちなみに、酒場でコナンが語ったそれまでの冒険のちょっとした出来事の話は、
原作小説の物語のエピソードを話しています。
原作ファンは、そういうようなところでアチキのようにニヤリとしているのでしょうね。
- 関連記事
スポンサーサイト
テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画
tag : アクション ファンタジー 動画 ロバート・E・ハワード ロン・パールマン
trackback
『コナン・ザ・バーバリアン』(2011) - Conan the Barbarian -
アーノルド・シュワルツェネッガーの『コナン・ザ・グレート』が結構好きで何度も観ていた管理人momorex。これもリメイクかー、、と思いつつも鑑賞することに。話がなんか違うな、と思いながらもジェイソン・モモアのカッコよさと妖術使いマリークの妖しさにぐいぐい引き込まれ。これ、リメイクじゃなくて再度の映画化だったんですねー。無理、無駄の無い身体を張ったアクション映画に、2時間単純に楽しめたぞ。
...
コメントの投稿
Re: No title
コメントありがとうございます。
残念ながらそうじゃないです。
アチキもその意見には同意したいところですが、世間的に色々とあるので、
衣服は1割程度でグラマラスなら良いかと。
なんといってもコナンがバーバリアンじゃないと駄目という基本があっての話ですけどね。
残念ながらそうじゃないです。
アチキもその意見には同意したいところですが、世間的に色々とあるので、
衣服は1割程度でグラマラスなら良いかと。
なんといってもコナンがバーバリアンじゃないと駄目という基本があっての話ですけどね。
No title
ヒロインは全裸でえっちですか。
そうでないコナンはコナンじゃない(笑)
あとコナンは服着ちゃだめね(笑)
そうでないコナンはコナンじゃない(笑)
あとコナンは服着ちゃだめね(笑)